元衆院議員で医療法人「徳洲会」グループ創設者の徳田虎雄さん(86)が10日、亡くなった。地元からは、離島・へき地医療の発展に尽力した功績や人柄をしのぶ声が聞かれた。
出身地の徳之島には、徳田氏の記念館がある。義弟で館長を務める長川哲也さん(70)は「一代でここまで成し遂げた人物を失い、残念という思いに尽きる」と話す。
「生命だけは平等」
長川さんによると、徳田氏は「生命(いのち)だけは平等」との信念で、徳之島をはじめ、全国の離島・へき地の病院開設に力を入れ、地域医療の体制を充実させた。「患者のための医療を理念に掲げ、患者からはみかん一つだってもらってはいけないと戒めていた」
2002年に筋萎縮性側索硬…